『温室効果』とは、大気中の水蒸気や二酸化炭素などの温室効果ガスが地球放射赤外線を吸収したり放射したりすることによって温度が上がる仕組みのこと。
内部の熱をビニールで内側に保ち温度を上昇させる温室と同じ仕組みであるため“温室効果”と呼ばれる。この仕組みによって地球は生物が生存でき
る温度に保たれている。が、しかしこの作用が行き過ぎると温度が上昇し過ぎてしまう。これを温暖化と呼ぶ。つまり、温暖化とは元々地球に備わっ
ている仕組みが行き過ぎてしまったものである。
二酸化炭素を1として温室効果ガスの温室効果を数値化して表したもの。例えば二酸化炭素:メタン:亜酸化窒素=1:21:310となり
、これはどういうことかというと二酸化炭素と亜酸化窒素(一酸化二窒素とも呼ばれ自然界からも自然発生するが人為発生源として物の
燃焼や窒素肥料の使用で発生する)で同じ質量でも亜酸化窒素1つで二酸化炭素310個分の温室効果をもたらしてしまうことを意味している。
『太陽放射』と『地球放射』
太陽からのエネルギーの放射を『太陽放射』という。逆に
太陽放射によって暖められた地球から、宇宙に向かってエネルギーが放射されることを『地球放射』と呼ぶ。『地球放射』は10μmの前後に分布しており、
この範囲の波長は赤外線に分類される。ちなみに、『太陽放射』は45%が可視光線、45%が赤外線、残りが紫外線に分布している。(割合は光強度)
気候変動における政府間パネル。1988年に世界気象機関(WMO)と国連環境計画
(UNEP)により設立された組織で地球温暖化についての研究や知見を化学的、社会的な視点から行って、またそれによる影響や被害などを想定する政府機関。
東京都市部の気温が3℃/100年の割合で上昇する事。地図上に気温の等値線を描くと都心部を中心都市とした島状の分布になることからこう呼ばれている。
主な原因は冷房使用によるビル、自動車からの熱放射、ビルなどの蓄熱効果が挙げられる
個人や企業が二酸化炭素削減努力をし、やむを得ず排出せざるを得なかった二酸化炭素をほかの場所で実現
した温室効果ガスの排出削減や森林の吸収等をもって埋め合わせる活動。
『カーボン・フットプリント』
商品・サービスの原材料調達から廃棄・リサイクルにいたるライフサイクル全体における温室効果ガス排出量をCO2量に換算し数字化して表示すること。
二酸化炭素排出量を数字で見えるようにすることで国民に二酸化炭素排出の問題に対して現実味が持つことを促している。
『エコロジカル・フットプリント』
人間の活動がどれだけ環境に負荷を与えているのかを測る指標。人間一人が持続可能な生活を維持するために必要となる食糧生産などに使われる土地
および水域の面積で表す。世界自然保護基金(WWF)が発行する生きている地球レポートに各国のデータが報告されている。
『世界自然保護基金WWF』
1961年自然保護のための資金をあつめる国際組織をしてスイスで設立されたNGO.野生生物保護、森林保護、温暖化対策など幅広い活動を行っている。
国や企業ごとに二酸化炭素の排出枠(排出する限度)を決め、削減に成功し排出枠が余った国と削減がうまくできず削減枠を超過してしまった国
とが排出枠を取引する事。これを国内で行う場合を国内排出量取引と言う。環境にも経済にもよい影響あるように思えるが排出枠に余裕がある国が
排出枠を売り渡すことによって買い取った国が余計に二酸化炭素を排出しその国の環境対策を遅らせることになりかねないというデメリットもある。